【婚姻費用いくら払う?】子ども2人で月13万、夫の年収500万・専業主婦

最初に言っておきます。
婚姻費用とか養育費を「払う」って表現はおかしいだろ!
と言う女性がいるようですが、このブログは男性を前提に書いているので、悪しからず。
みなさん御存知、結婚生活で大切な3つの袋
「お袋・給料袋・堪忍袋」
結婚生活の3つの袋は有名ですが、結婚生活の3つの義務を知らない人が多いと思います。
実は民法752条でしっかりと明示されてるんです。
- 同居義務
- 協力義務
- 扶助義務
まとめると、夫婦は一緒に暮らし協力し助け合わなきゃダメだよってことです。
桃太郎さんの冒頭のように「おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。」なんてのが夫婦のあるべき姿。
「おじいさんは山へ柴刈りに、その後川へ洗濯に行き、専業主婦のおばあさんは家でゴロゴロしてました」こんなおばあさんとは一緒に居たくないですよね。
柴刈り(しばか-り)
→山野に生える小さい雑木。また、それを切って、薪にしたり、垣根を作ったりするもの。灌木。そだ。しばき。ふし。
引用元:コトバンク
「専業主婦のくせに家でゴロゴロしやがって。出ていけ!」
おばあさんを追い出しただけではまだ夫婦のまんまです。
「出て行くのは構わないけど、生活費だけは毎月しっかり送って下さいな。」
夫婦である以上別居してからも、家でゴロゴロしてた専業主婦のおばあさんへ生活費を払わなくてはいけないのです。
それが婚姻費用ってものです。
夫婦は同じ生活レベルを送る義務があります。別居しても・・・。
怠け者おばあさんを家から追い出しても、働き者のおじいさんと同じ生活レベルになるくらいの生活費を渡さなければいけません。それが婚姻関係であり、その費用が婚姻費用というものです。
今回は婚姻費用について詳しくお話ししたいと思います。
僕が元妻に離婚を告げた約2週間後、弁護士事務所からビックリする内容の手紙が届きました。
その手紙の内容を大公開しますので、ぜひ最後までご覧ください。
離婚したいけど、住宅ローンがあるから離婚できない!
そんな悩みがある人は「離婚・住宅ローン対策センター」へご相談を。
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/離婚・住宅ローン対策センターの公式HP\
筆者は結婚歴11年目の2021年に離婚しました。
元妻が計6年以上も同居に応じてくれない、たった一言で片付けられるのが僕の結婚生活です。
詳しいことはプロフィールに書きましたのでよければこちらから。
お前のことなんかどうでも良い。って人はこのままスクロールして続きをご覧ください。
婚姻費用|夫婦が同じ生活レベルとなる費用
夫の方が年収高いからといって夫婦それぞれの生活レベルが変わるわけではありません。
夫婦は同じレベルで生活するものと言うのが婚姻費用の考え方です。
とはいえ円満夫婦であれば同じ生活レベルが当たり前で、婚姻費用を意識して生活することは無いと思います。
婚姻費用が問題になるのは不仲になった時です。
収入の多い方が収入の少ない方に渡す

何らかの理由で一緒にいるのが嫌になったり、DV・モラハラ、別居の理由はさまざま。
「実家に帰らせてもらいます」と妻が子供を連れて実家に帰ったり、逆に自分が実家に帰るパターンもあるかもしれません。
お前とはもぉ一緒に暮らしたくない、と別居生活になろうとも離婚してなければまだ夫婦。
夫婦たるもの同じ生活レベルじゃなきゃいけません。
同じ生活レベルを送るためには収入の多い方が収入の少ない方にお金を渡さなきゃいけません。
専業主婦の妻が子どもを連れて実家に帰った場合▼
妻と子どもの生活費(婚姻費用)を、家に残された夫が払わなくてはいけません。
それが婚姻費用の考え方です。「そっちが家を出ていったんだろ」は通用しないのです。
専業主婦・子2人|筆者の婚姻費用の年額「手取年収の35%」
元妻は子どもを連れて何年も実家暮らしを送っていて、それが原因で僕は離婚することを決めました。
「お前のせいで離婚するんだから、あとは実家でよろしくやれよな。俺の給料は全部俺の金だ!」
と思った約2週間後、一通の手紙が届きました。
宛名は弁護士事務所。
毎月婚姻費用13万円を振り込め・・・だと!?
婚姻費用なんて聞いたことなかった僕には、目ん玉が飛び出そうになるくらい衝撃的な内容でした。
何が13万円だ!適当な金額請求しやがって!そんなの無視してしまえば良いんだよ!弁護士なんか怖くないぜっ!
と言いたいところですが、婚姻費用の額は婚姻費用算定表に基づいて決まり、しかもそれは民法という法律で定められているので支払いを逃れることはできないようです。
そしてその婚姻費用の額を算出するのに必要な情報は次の4つです。
- 夫の年収
- 妻の年収
- 子供の人数
- 子供の年齢
これらの影響を考慮して、私が支払う婚姻費用は13万円となったようです。
婚姻費用算定表は裁判所のホームページから確認できます。
縦軸の義務者がお金を払う人・横軸の権利者がお金をもらう人
それぞれの年収を結んだ交点が婚姻費用のおおよその目安です。
- 年収550万円
- 専業主婦の妻(年収0)
- 14歳以下の娘が2人
これで私の婚姻費用は13万円になりました。
- 手取り年収 425万円
- 婚姻費用年間支払額 156万円
- 156/425=36.7%
手取り年収の36.7%が婚姻費用として払うことになります。
夫の年収・妻の年収・子どもの人数で変動するので、ご自身に当てはめてご覧ください。
婚姻費用の支払いは離婚成立まで続く

婚姻費用は離婚が成立するまで支払い義務があります。
離婚するまでは夫婦ですからね。
離婚が成立した後は子供がいれば養育費に切り替わります。
余談ですが、婚姻費用算定表と養育費算定表の見方は同じなので、婚姻費用算定表が読み取れると養育費も算出することができます。
養育費については離婚後の生活に影響するので、ぜひこちらの記事も読んでみてください。
婚姻費用は不平等|筆者の体験談
婚姻費用は夫婦の生活レベルが同じって言ってるのに、絶対に不平等です!
離婚は男が不利って言われてますが、本当にその通り、私はプンスコ怒っています!
「手取収入ー婚姻費用=今月の生活費」
「学資ローン・車のローン」など、夫名義のローンは考慮されるのかと思ったら、全然そんなことありません。
婚姻費用が何より優先されるようなので、婚姻費用を払ってから手残りのお金でローン返済をすることになります。
私の場合、
- 手取28万円で婚姻費用13万円
- 残った金額は15万円
- そこから車のローン・奨学金の支払いで3万円
- 家賃に光熱費に医療保険に車の保険
全部の支払いをしたら大学生より金欠です。
その一方で!
元妻は長女が生まれてから実家暮らしです。実家暮らしだから家賃はかからないし光熱費もそんなにかからない。実家に生活費を渡すにしても、自分で家を借りる思いをしたら圧倒的にコスパ良く暮らしていけるのが実家です。
同等の生活レベルと婚姻費用の定義があるのにも関わらず、実家暮らしで専業主婦の元妻、働いて1人暮らしをしている私。
マイカーローンだってあります。家族みんなで乗るにはそれなりに広さが必要です。車は仕事でも使うとはいえ、家族のためにちょっと大きめな車にしているのですから、当然妻にも支払い義務があるはず。
なので私の頭の中ではこんなお金の流れになるイメージでした。

ですが現実は違いました。
マイカーローンがある男性のお金の流れは次の図です。

マイカーローンは婚姻費用を払った後に残ったお金で支払いしなければいけません。
支払い義務はローン名義の私にあるのです。
せめてローンの返済は折半してくれ、そう言っても認めてくれません。不公平じゃありませんか?
家を買ってからの離婚はさらに厄介です。
\離婚後も売らずに家に住み続けたい!ローンが残るから売れない!/
/離婚・住宅ローン対策センターの公式HP\
婚姻費用の支払いは何よりも優先されるものです。
夫名義の各種ローンは婚姻費用を払った後に返済しなければいけません。
家族のために買ったファミリーカーも100%自分が負担しなければいけません。
離婚って男が不利ですよね。これから離婚しようと思う男性はこちらの記事もチェックしてみて下さい。
婚姻費用の支払い時にローン返済がある人の生活は、かなり厳しい!
僕が実践した節約方法をご紹介しています。ぜひこちらもご覧ください。
婚姻費用って何?|まとめ
私が離婚を決意したとき、婚姻費用って言葉すら知りませんでした。弁護士からの手紙で初めて聞いた婚姻費用。
皆さんは私よりも知識を持った状態で離婚できそうですね。
婚姻費用についておさらいです。
- 婚姻費用は夫婦が共同生活するための費用
- 婚姻費用は婚姻費用算定表に基づいて決まる
- 婚姻費用は離婚するまで支払い続ける
- 婚姻費用の支払いがローンよりも優先される
ぜひ参考にしていただければ幸いです。