僕は財産分与がゼロ円でした|財産分与で失敗しない3つのポイント【離婚準備は念入りに】

財産分与は「夫婦が共同生活を送る中で形成した財産の公平な分配」っていうのが基本ルールです。(法務省のHPに載っています)
それにもかかわらず僕は財産分与で大失敗しました。
公平な分配って法務省が言ってるのに、失敗することなんてあるの?と疑問に感じるかもしれませんが、僕は財産分与がゼロ円で離婚が成立しました。
それもこれも原因は元妻が家計管理をしていたからです。
今、パートナーに家計管理を任せている男性は財産分与で不利になります。
絶対に不利になります。財産分与をキッチリ公平な分配とするためには預貯金などの財産がいくらあるかを把握しておかなければいけないからです!
- 元妻が家計管理をしていると財産分与は不利になるのか
- どうして財産分与がゼロだったのか
- 財産分与でお金を取り返すにはどうすれば良いのか
これから離婚をしようと思っている男性に、必ず見てほしい内容になっています。
この記事を書いてる筆者の簡単なプロフィール
筆者は結婚歴11年目の2021年に離婚しました。
詳しいことはプロフィールに書きましたのでよければこちらから。元妻が計6年以上も同居に応じてくれない、たった一言で片付けられるのが僕の結婚生活です。
財産分与がゼロの原因は「家計管理を丸投げ」
元妻に財産を奪われた流れ
- 僕の給与口座に給料が振り込まれる
- 僕の口座から引き落とされる分以外、全て引き出す
- 引き出したお金を、僕の知らない元妻の銀行口座に分配
- 結果、財産の行方がワケワカメ
10年以上こんなことになっていたのに加え
「全部生活費に使った」の一点張りで、財産分与がゼロ円でした。
財産分与は財産の公平な分配です。
俺の方がたくさん稼いでるんだから俺の方がたくさんもらって当然だ!
ということが無ければ、
離婚原因を作ったのはアナタなんだから、私の方がたくさんもらって当然よね!
ということもありません。
等しく分配するものです。
とはいえ、財産分与するには我が家の財産がどれくらいあるのか知らなければ、等しく分け与えることはできません。
僕が財産分与がゼロだった理由。それは家計管理をぜ~んぶ元妻がやっていて、家のお金がいくらあるのか全く持って把握していなかったことにあります。
財産分与するにしても、そもそも預貯金額が分からなければ分けようがありませんからね。
お金の管理がどうも苦手!
家計管理は妻に任せてます!
こんな人が離婚することになれば、僕と同じように手元のお金がゼロ円から人生をリスタートすることになるでしょう。
預貯金だけじゃなく、
- 現金
- へそくり
- 有価証券
- 不動産
資産と呼べるもの全てを把握しておく必要があるのです。
家計管理はパートナーに任せてますって夫婦が多いと思います。
円満夫婦なら全く問題ないのですが、家計管理を全て任せていれば離婚するときに後悔します。
結婚生活10年でも財産分与がゼロ円でした
家計管理は元妻が行っていて、貯金を聞いても「全然貯まってないわよ。」の一点張り。
とはいえ・・・とはいえですよ!
30代の貯金の中央値は200万円を超えています。
僕の場合、結婚から離婚までの期間は約10年ほど。
10年分の財産の半分が戻ってくるわけですから、そりゃまぁ100万円以上は堅いでしょう。少なく見積もっても50万円は返ってくるでしょうね!
っと思って離婚してみたら、財産分与はゼロでした。
結婚生活10年、離婚直前の年齢は34歳、社会人15年目。
それで財産分与がゼロって、どゆこと・・・?
財産隠しは犯罪だけど…簡単に隠し通せそう。
財産分与がゼロだったのって、単に貯金がなかっただけでしょ?
と思うかもしれませんが、そもそも相手がしっかりと財産を開示するとは限りません。
貯金通帳を1通見せられたところで、
もしかしたら他に口座を持ってるかもしれませんし、ヘソクリとして隠しているかもしれません。
財産隠しは詐欺罪・横領罪という犯罪だそうです。って言っても100万円とか200万円くらいなら正直いくらでも隠しようがあるじゃん、って思ったのが僕の感想です。
財産隠しの方法
- 隠し口座を作る
- 親に預ける
- ヘソクリ
- 投資信託
計画的に行えば、いくらでも隠す方法があります。
「生活費」と言われたら、返す言葉なし
別に通帳からお金を下ろすことは何も不自然ではありません。「生活費」と言ってしまえば、「そうだよね、生きていくにはお金が必要だよね。」ってなりますからね。
お前とは離婚だ!って言ってから慌てて預貯金をごっそり引き出してしまえば、財産隠しとバレてしまいます。
財産分与で失敗しない3つのポイント
僕のように財産分与がゼロ円とならないように、財産分与で失敗しない3つのポイントをお伝えします。
- 共有財産を把握しておく!
- 家計を任せっきりにしない!
- 結婚前に貯めたお金を証明できる物を残しておく!
詳しく解説していきます。
ポイント①|共有財産を把握しておく!
財産・資産は「現金・預貯金」だけではありません。
貯金通帳見せてみろ!と通帳だけ見て満足してはいけません。「チョロいやつだ」と思われてしまいます。
今の世の中、ネットの株式投資みたいな無形資産だってたくさんありますからね。
資産の例
- 銀行預金(子ども名義の口座も含む)
- 株式、債券などの有価証券・投資信託
- マンションや土地などの『不動産』
- 自動車
- 生命保険
- 退職金(退職金はその時点での見込み金額)
- 住宅ローン・学資ローン・借金
(参考)共有財産に含まれないもの
- 結婚(婚約)指輪
- 相続した財産
- ギャンブルなどの個人が勝手に作った借金
財産分与ではこれらを含めて公平な分配を行うことになります。
ポイント②|家計を任せっきりにしない!
僕の場合は元妻が結婚する時に
「男がお金を持っていいことない、私に家計管理を任せてくれなきゃ結婚しない」
ということから家計管理を任せることになりました。
今となっては結婚した瞬間から僕は財産分与で失敗する運命にあったのです。
- どちらか一方は家計管理に無関心
- 生活費だけ渡されて家計管理が不明な専業主婦(主夫)
とは言え家計を任せっきりにすると財産分与の際に後悔することになります。
ポイント③|結婚前に貯めたお金があるなら証明できる物を残しておく!
財産分与は夫婦が築いた財産を平等に分けること。
夫婦で築く前の財産、つまり入籍前の預貯金は自分のものです!
もしあなたが入籍前に100万円貯めていればそれはあなたの物です!
結婚前に貯めたお金を証明するのは貯金通帳しかありません。
もし離婚前のあなたが、結婚前に貯めたお金がある場合はなんとしてでも貯金通帳を手元に確保しておきましょう。
著者の財産分与|100万円以上損した話
僕は財産分与で大失敗しました。額で言うと100万円超。
僕が財産分与で失敗したのには、2つの理由がありました。
- 結婚前に貯めた100万円が返ってこなかった
- 預貯金額を把握していなかった(共有財産がわからない)
この2つの理由で財産分与に失敗し、トータル100万円以上損をしてしまいました。
財産分与の失敗①|結婚前に貯めた100万円が返ってこなかった
結婚前のお金は財産分与の対象外と本に書いていたのを読んで、僕は結婚前に100万円貯めていたことを思い出しました。
元妻に「100万円貯めなきゃ結婚しない」と言われて貯めた100万円です。だから僕の100万円です。
念の為、弁護士さんに相談してみたところ
「通帳の記録とかで、結婚前に貯めたことが証明できれば100万円を取り返すことは可能です。」
・・・残念ながら僕は10年以上前の100万円貯めた証拠の貯金通帳を保管してませんでした。その結果、僕の手元に100万円が返ってくることはありませんでした。
みなさん、離婚に備えて入籍前に貯めたお金を証明できる唯一の手段の貯金通帳は死守しましょう。
スラムダンクから引用
財産分与の失敗②|預貯金額を把握していなかった(共有財産がわからない)
「男がお金を持つとロクなことがない」
こんな口癖の元妻。←今考えるととんでもない思想ですよね。
僕:今いくら貯まってるの?
妻:全然貯まってないわよ。
一切僕に貯金額を教えない元妻。給与が振り込まれる僕の銀行口座のキャッシュカードは元妻が持っていたので、僕は一切貯金額を知りませんでした。
そして、離婚調停が始まった段階で10年以上ぶりに僕のキャッシュカードが返ってきました。
封筒に入ったキャッシュカード。
ドキドキ・・・(そりゃ10年分の貯金って)
ドキドキ・・・(どえらい金額になってるんじゃない)
ドキドキ・・・(めっちゃ楽しみなんですけど)
空いた口が塞がらない、まさにそんな場面。
通帳を見返して知ったのですが、元妻は毎月給料が振り込まれる度にスグに全て引き出して
元妻の口座に移し替えていたようです。
ひっ・・・卑劣!
オレの100万円とオレの給料を返しやがれ!
まさか離婚することを予知してそんな卑劣なことを、と思うくらい手の凝った所業。
弁護士さんに聞いたところ、預貯金口座の開示請求(通帳を見せてね)って言うのができるようです。
でも元妻は複数の口座を持っていたっぽいけど「生活費で使った」の一点張りで、どこの銀行で口座を開設したのかも分からなければ、1通の通帳しか出してこなかったのでお手上げでした。
僕のケースのように、通帳をみても預貯金を全て知ることができない場合もあります。
- 妻の隠し口座に移されている
- 妻の両親の口座に移されている
- へそくりとして現金で隠し持っている
- 生活費で使ったと言われたら何も言えない
預貯金額が分からない以上、財産を平等に分けることができません。
こうして僕は
- 結婚前に貯めた100万円
- 10年にも渡る期間の預貯金
これらを取り返すことができずに財産分与ゼロ円でした〜
まとめ|財産分与の大失敗した筆者の「教訓」
財産分与で100万円以上のお金を失った僕からのアドバイスです。
- 共有財産を把握しておく!
- 家計を任せっきりにしない!
- 結婚前に貯めたお金を証明できる物を残しておく!
財産分与は財産を公平に分配することです。
ところがパートナーが財産全てを開示するかは分かりません。
隠そうと思えば隠せるし、「生活費に使った」という魔法の言葉で全てチャラにされますから。
財産分与で失敗しないためには、なんとしてでも共有財産を把握すること!
財産分与はお互いの財産を出し合ってから分配です。
僕のように財産を隠されてしまったり「生活費に使った」と言われたらどうにもできません。
また財産といっても預貯金だけではありませんし、複数の銀行口座を持っている場合もあります。
離婚のタイミングは誰にも分かりません。急に離婚したいと思える出来事が起こったり、急にパートナーから離婚を切り出されるかもしれません。
財産分与で損をしないためには、夫婦の資産がいくらなのかを把握していなければ、僕のように100万円以上損することになります。
家計管理は夫婦の話し合いで決めたとしても、預貯金がいくらあるのか、については定期的に確認しておくべきですね!
財産分与で損をしない方法について解説しました。
お役に立てれば幸いです。